急行形気動車

 DMH17系エンジンを搭載した液体変速式気動車17系が登場してから、国鉄は蒸気列車を本格的に駆逐すべく、非電化線区への気動車投入を押し進めてきた。17系の後に、17系の小型車体を大型化し、あわせて中長距離の運用もこなせる準急用気動車55系が登場、これにより気動車による長距離列車の時代が幕開けした。しかし、55系自体はとりあえず準急列車として使用できる水準ではあったが、それ以上の急行・特急での使用に耐えられる仕様ではなかった。皇紀2620年(昭和35年)10月に特急形気動車80系が登場したが、その翌年に後に急行形気動車とよばれる56系、57系、58系が登場した。これらの気動車は、普通車の内装が153系準急形電車に遜色が無く、当時としては蒸気列車のスピードをはるかに上回っており、以後、7年間に渡り1800両以上が量産されることになった。しかし、エンジンは低馬力のDMH17系のままであったため、色々な問題が生じてくるようになった。これを解決すべく、長年の懸案であった強馬力エンジンを持つキハ65が皇紀2629年(昭和44年)に登場し、エンジンにかかわる問題はとりあえず落着した。
 急行形電車と同じく、国鉄末期からJRにかけては急行という種別そのものが削減される方向にあるため、その後急行形気動車は全く製造されず、現在においては老朽化も進んだ事もあり、一部の車両が細々とローカル運用についていたが、ついに皇紀2671年3月改正にて定期運用が消滅した。

キハ56系列(北海道用) キハ58系列(本州以南用) キハ65形




余談〜今は亡き準急形気動車〜

 キハ17系列(キハ44000系列)の登場により、非電化線区における動力近代化の狼煙が挙げられた。しかし、キハ17系列自体は車体が極狭であり、ローカル列車ならともかく、とても長距離での運用に適したものではなかった。とはいえ、17系の2エンジン車のキハ44700(後のキハ51)による関西本線の準急列車(後の【かすが】)などは、客車列車に比べ大幅なスピードアップを成し遂げており、長距離列車として相応しい内容の気動車が出現すれば、古い蒸気列車の置換えに大いなる力を発揮することは明らかであった。
 国鉄は皇紀2615年(昭和30年)に従来の客車より30%もの減量に成功した10系軽量客車の開発をしており、この車両軽量技術を応用して、車体の大型化が可能となった。この技術は気動車にも早速使用されることとなり、皇紀2616年(昭和31年)にキハ44800を名乗る先行量産型の気動車5両が落成した。この5両は、キハ44700のようにDMH17Bを二基搭載した山岳線区向けの気動車であったが、10系軽量客車の技術により重量増加をせずに大型化が可能になったことで、客車並みのクロスシートを装備する事が出来、当時のバス程度の陳腐な内装であった17系と比べ、長距離列車用に申し分ないものとなった。キハ44800型先行量産型5両は、当時国鉄と東武鉄道が熾烈な輸送合戦を展開していた日光線用の準急に投入された。なお、翌年にはキハ44800改め
キハ55となっている。
 キハ55は皇紀2617年(昭和32年)から順次量産が開始されている。製造時期ごとに、台車が17系のようなDT19からDT22に変更されたり、17系のようなバス窓を受け継いだ初期車と異なり一段上昇窓に変更されたりと、製造時期ごとに新しい要素を取り入れていった。また、皇紀2618年(昭和33年)には1エンジンタイプの
キハ26が、同年には2・3等合造車のキロハ25が、翌年には2等車のキロ25が登場している。これら準急形気動車は、客車に匹敵する内装と蒸気列車を上回る高速性能により、北海道を除く全国各地に準急列車網を形成した。
 しかし、準急形気動車も皇紀2621年(昭和36年)に登場したキハ58などの急行形気動車により優等列車の任を次第に降りるようになった。2等車(後のグリーン車)は3等車(現在で言う普通車)に格下げされ、優等列車としてよりも非電化線区のローカル列車に転じていった。また、荷物・郵便車に改造されたものも多い。国鉄末期は老朽化の進行により廃車が進み、皇紀2647年(昭和62年)の国鉄民営化までに全車が廃車解体、一両もJRに引き継がれないばかりか一両も保存されなかった(キハ26 201がJR九州の鹿児島車両所で残っていたという話もあるがいずれにせよ現存しない)。
 なお、南海電鉄や島原鉄道でも国鉄の準急形気動車によくにた自社発注車を保有していた。いずれも今日では全廃されている。
 このように不運な最後を迎えた準急形気動車であるが、皇紀2617年の登場から急行形気動車の登場する皇紀2621年までの間に、多数の気動車準急で使用されており、現在の特急列車もルーツを辿ればこれらの気動車準急にあたることが多い。よって、現在に連なる優等列車網を形成したその功績はこれからも語り継がれるべきものであろう。

う〜む、どこかで聞きかじった内容を適当にまとめてみたが、らしくなかったか。

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