EF59 10の御悔やみ


下関車両管理室電気機関車庫前に移動された末期のEF59 10

概要.

 EF59はかつてセノハチ(山陽本線瀬野〜八本松)の上り後補機として活躍した、戦前製のEF53やEF56を改造して作られた直流電気機関車である。このうち、10号機はEF53 1号機を改造して製造され、セノハチで活躍した後、現在の下関車両管理室に配置され(書類上)、最後まで車籍の残るEF59として注目を集めていたが、晩年は全く走行実績が無く事実上の保存機であった。野外に留置され続けていたため、著しく劣化が進行し、皇紀2666年(平成18年)5月頃に長年留置されていた下関車両管理室西側の側線から電気機関車庫前の側線に移動された。そして、その約2ヵ月後の7月19日頃、ついに解体が開始されてしまった。

解体された車両
EF59 10…戦前製の直流電気機関車EF53 1号機をセノハチ用に改造した車両。

皇紀2666年7月20日 下関車両管理室

 当日、偶然解体されていたEF59 10の姿を確認。歴史ある電気機関車も、ついに鉄屑になる日がやってきた。7月18日の時点では解体されておらず、当日にはすでに車体上部は存在していなかったので、解体開始日は19日と思われる。
皇紀2666年7月20日 下関車両管理室

 重機を2台ほど使用し、解体作業を行った模様だ。わしが行った際には、すでに足回りしか残っておらず、作業員がバーナーで部品を切断していた。バーナーで焼ける鉄の臭いが、雨の中にもかかわらずあたりに立ち込める。鉄道ファンなら思わず切なくならざるにはいられない瞬間である。

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